ゆるく推す

いのちだいじに

2017年上半期観劇記録(3~6月)

男水ドラマ忘れたって言ったけど、「観劇」記録と銘打っているので、別媒体はまた別エントリーにします。今回は褒めてないのもあります。

 

 

3/18~4/2 スーツの男たち

CAT公式の言うとおり、「衝撃的な演劇体験」だった。80席、演者3人、客席の衣擦れさえ聞こえる空間で、観客は1人のマフィアの破滅ともう1人の破滅の始まりを確かに見届ける。あまりに近いので、客降りがあるわけでもないのに舞台と客席の境界線が曖昧で、演者が笑えば客も笑い、演者同士が喧嘩すれば客も気まずい気持ちになり、仲直りするとホッとする。そうすると客は息つく暇がなく、今どき珍しいくらい頻繁な暗転がむしろ丁度よい気分転換だった。*1緻密な脚本、丁寧な演出、繊細な演技により、ひとつのパッケージとしての完成度がハンパなく、私の上半期ナンバーワンです。「マフィア三部作」の第一部だそうなので他のもやってほしいなぁ、推しくんが出なくても見に行くので。

演者について、羽場裕一さんは出番が最後しか出ないのに存在感とマフィアのボスの説得力が尋常でなく、アフトでの気さくなお姿も相まってとっても素敵なおじ様でした。羽場さんが推しくんを「しんちゃん」と呼ぶたびに何故か私がキュンキュンした。章平くんはテニミュ戦国無双四国ぶり。戦国無双で見た彼は魅力を感じなかったのですが、今作ではいいやつのようでそうでもなくてお喋りで察しの悪い、でも憎めないボビーを好演していました。戦国無双はキャラが合わなかったのかな。推しくんは冷徹で臆病で人情深いけど自分が一番かわいい、とても人間臭い人でした。一番語りたいところが、ネタバレになるので何も言えない…。別エントリーにします。

4/15 テニミュ3rd TEAM LIVE HYOTEI

チムライは青学六代目ぶりだったんですが、最初の謎の夢ムービーに始まり、キャストがキャラのままでゲームしたりダンスしたりして、最後はやっぱりテニスだねで締める。本編ではなくチムライなのでこちらとしては何でも受け入れるくらいの気持ちだったんですが、ちゃんと考えてつくられてるんだなぁって。聞くところによるとキャラでないキャストトークがあったチムライもあるそうなので、アンケート参考にしながら運営も試行錯誤してるんだなぁと思いました。ドリライ前だったからかTHE氷帝な曲がなかったのが残念ですが。。。

4/29 王家の紋章

久しぶりに矢田ちゃんが観たくなったので。ストーリーは昭和の少女マンガの懐かしい感じ*2で、長編を3時間にまとめようとしてまとまらなかったんだなと感じました。なんちゅうか、もうちょっと良い切りどころ無かったんだろうか…原作ふんわりしか知らないので、あれがベストなのかもしれませんが。演者の皆様はそりゃもう素晴らしかったし、音楽もオケピの生演奏で重厚で迫力があったし、衣装も浦井くんのひざ小僧見られるのこれが最後なんじゃないかと思うほど古代エジプトって感じでステキだっただけに、ストーリーが気になって入り込めなかったのが残念でした。

久しぶりに観た矢田ちゃん*3は元々うまいお歌が更にうまくなって、歌からルカの心境が伝わってきて。あぁ矢田ちゃんはステージを登ったんだなって、上手く言えないけどミュージカル俳優として一段高いところに行ったんだなって思いました。ほんで衣装がほぼ布だったんですけど、矢田ちゃん推しの皆さんは双眼鏡でパンチラ見てしまったことあるんじゃないか?ってくらいミニ丈でヒヤヒヤしました。

4/30 ハイステ 勝者と敗者

ハイステは原作が好きなこともあり再演除いて全部行っているんですが、回を重ねるごとに良くも悪くも演出の色が強く出てきているように感じています。個人的に2.5次元舞台には原作の魅力を正しく伝えて欲しいと思っていて、そこに脚本・演出による解釈が入っていても「あぁ、この人は原作のここをこう見せたいんだな」と思うだけなので全然構わないんですが、「原作のこれを見せたいんだな」と思わせてくれない2.5次元はちょっとな…と思っていて、今回のハイステはややそれ寄りでした。何というか、やりたいことが先行しているように感じてしまって。「この場面をこう伝えたい→だからこう演出しよう」ではなく、「こういう演出したい→この場面がちょうどいい」に感じたというか。言語化できね~~~!!!!でもモヤモヤしているのはハイキューを求めている自分で、演劇を求めている自分は毎回新しい驚きが楽しみなので、フツーに次も見に行きます。

5/13、28 男水!!(28はライビュ)

5月あたりから観劇回数をガクンと減らしています。良かったポイントから、男水の舞台は、ドラマとうまく両立?共存?したなぁと思いました。ドラマが主人公の「泳ぐ意味」に絞っているのに対して、舞台は他のキャラたちにも広げつつ、ドラマの続きまでやって物語として集約するという。自分に合わなかったポイントは、吉谷さんの演出の特徴としてアンサンブルによる華やかな演出がありますが、今作のような、役付きキャストが学生服や水着ジャージの場合には、役付きキャストの方が埋もれてしまって話が分かりにくくなる所でした。頭が悪いから、同じ服着てると混乱するんだ…。

それにしても男水の現場は主役級が揃っているので、ランダム商品のトレードが異常にスムーズでしたね。推しくんレート低かったので、あっという間にコンプできましたよハッハッハ!平和!!

6/11 レ・ミゼラブル

なんでこれまで見てこなかったんだろうと後悔するほど、ハチャメチャに感動しました。その感動というのも、これがこうでああなって悲しくて…とかじゃなくって、涙腺に直接ドーーーーン!!!みたいな。脳に直接バーーーーン!!!みたいな。なんつうの、原始的な?原初的な?人間の根源的な?喜怒哀楽に揺さぶられたんですよね。最初から最後までほぼずっと泣いてました。ストーリーたぶん半分くらいしか理解できなかったんですけど、ひとつひとつの曲がすごく頭に残っていて、単純に観て良かったなまた観たいなと思っています。

一度見てみたかったという軽率な理由で、記念週間の初日をそうと知らず取ってしまい、当然ながら周囲も長年のレミゼファンみたいな方ばっかりで、こんなクソにわかがここに座ってて本当にスミマセン…と肩身の狭い思いでしたが、記念週間のスペシャルカーテンコールもレミゼの歴史を感じ、ゲストの外国キャストの歌唱でも英語わかんなくて何言ってるか全然わかんなかったけどこのシーンだ!と分かって歌は国境を越えるんだなぁと思ってまた泣いて、翌日目が腫れました。

まとめ

こうして書きつらねてみると、演目数でいえば推しくん関係以外の方が多かったんだなぁと。推しくんと出会って観劇をするようになって、推しくんが出ない舞台にも足が伸びるようになって、どんどん私の世界が広がった。推しくんマジ感謝。

今後は観た舞台の感想は出来るだけすぐ書いて、良いものは積極的にダイマしていきたいなぁと思っています。

明日から仕事だ~~~!!!!ヤダヤダヤダーーーー!!!!!!

*1:意図的だったことがアフトで演出家さんから明かされました

*2:強気なヒロインを高貴な人物が気に入って無理やり自分のものにしていつしか両思いになる

*3:恋ブロぶり。思えばその恋ブロにはみうべ出てましたね