きっかけはTシャツの柄
乗り遅れた感満載ですが、皆さんのを拝見して楽しかったので書かせてください。
フィギュアスケートに懸けた学生時代
今にして思うと、観劇にすんなりはまったのは学生時代にフィギュアにはまっていた経験が大きかったです。
元々フィギュアスケートをTVで観るのが好きだったのですが、大学で同じくフィギュアゆるオタの友人が出来て、一度東京に遠征して生観戦したらTV観戦では分からなかった各選手から漂うオーラや華の虜になり、平気で一人遠征も行けるようになり、バイト代はほぼフィギュアスケート観戦に費やしていました。
リンクサイドの席が2万円弱、ちょっと遠めにしても1万5千円位、1万円の席だと双眼鏡必須…というような価格帯だったのですが、もう当たり前のように一番良い席を狙っていました。この「どうせ交通費かかるんだから少しでも良い席で観たい」心理にどなたか名前を付けてください。
上京・即・テニミュ
就職をきっかけに上京してきた頃、フィギュアスケートで推していた選手が引退し、また卒論もフィギュアスケートで書いたことで何だか気持ちにひと段落ついてしまって、特に何にはまっているでもない状態でした。
そんなある日、先に上京していた友人*1から「テニミュ一緒に観に行かない?」と誘われ、高校時代授業中にテニプリを読んでいた私は快諾。テニミュ2nd全国氷帝の東京凱旋を観劇しました。いきなりアリーナセンブロ5列目くらいで、今の私なら「こんな良席いいの!?!?ありがとう!!!!」と拝む勢いですが、当時のその席の価値を知らない私は「誘ってくれてありがと~観やすいね~^^」ってなもんでした。ブン殴りてぇ~!
そして初テニミュは、もうほんとに衝撃でした……青学も、氷帝も、漫画で読んで感じていた印象を舞台上から感じたんです。漫画では歌っても踊ってもいないのに、そう思ったんです。
特に「誰にも見えない糸」は漫画以上だとすら思いました。青学のD1と氷帝のD1は同級生と先輩後輩、歩んできた道も違うけど、どこか同じだと漫画を読んで思っていて、それは「誰にも見えない糸で繋がっているから」というひとつの答えにミュージカルで初めて気付かされた。2.5次元ミュージカルの、「誰かが解釈した原作を観て、もっと原作を好きになる」醍醐味を初観劇で知れた。やっぱりテニミュは最高セイヤー。
このようにして、友人のおかげで全ての始まりのテニミュ初観劇を果たし、「観劇」への興味が芽生えたのでした。
テニミュ2nd四天公演
結論から言うと、四天公演を2回観劇しましたが、今の推しくんのことは認識しないまま終わりました。
初テニミュで舞台にふれたものの、東京ではいろんな舞台がありすぎて選べない問題に直面し、結局再び友人に四天公演に誘われるまで何も観劇していなかった私。その間にテニプリ原作を読み返し、四天宝寺中の白石くんがテニプリで一番好きなキャラになっていました。
そして迎えた四天公演×2、もう~~M1の青学曲が特撮みがあって高まるし、四天曲は超カワイイし、S3の矢田不二と推しくん石の対決は言葉はいらない*2し、ゲイだし、テニスの試合なのに「死んでこい河村」だし、百練自得の極みと才気煥発の極みの対決は原作読んでてもよく分からなかったけど何か凄かったし、リョーマは100%テニスで出来てるし、This is my bestはmy bestだし、すごーーーく楽しかった!!
四天曲や全体曲、カテコで気が付いたら目が白石くんを追っていたんですが、それは原作で好きなキャラが白石くんだからだと思っていました。2ndの白石くん、何かツボだな~、きれいだなぁ、立海楽しみだなぁ、そのくらいでした。
仕事がつらい
ライトなテニミュファンだった私は、四天公演の千秋楽のライビュに行くこともなく*3、大運動会に行くこともなく*4、春を迎えました。春は、3月決算会社で経理をする者にとってはもっとも厳しい冬です。特にこの2014年4月~6月は、それまで5人でやっていた仕事を3人でやることになり、月の残業時間は100時間を超え、体力を回復するためだけに休日を消化していました。
家でダラダラしながら、動きたくない、でも何か生産的で楽しいことがしたい…と思った私は、こう思いついたのです。
テニミュブログから、白石くんの画像を集めよう!
テニミュブログのクソみたいな画質の白石くんは、それでも美しかった。ミューズだった。ビーナスだった。私は白石くん集めに夢中になりました。
途中途中でキャストの素顔の画像があるので、私は白石くんをやっている子の素顔はどんなだろうと、そちらも集めることにしました。
集められませんでした。
顔が違うのです。
白石くんはミューズでしたが、推しくんはおでんくんだと思いました。
しかし、そこまでくると逆になんとしてでも集めてやると思い、四天公演のパンフレットを手に素の推しくんの画像もコンプリートしていきました。
すると不思議なもので、今度は「素顔だとこんなボンヤリした顔してるのに、なんで白石くんの時は美しいんだろう?」と、推しくん自体に興味が沸いてきたのです。
以降、テニミュブログはもちろん、推しくんのブログもチェックするようになっていきました。
2014年8月17日
チェックするようになった推しくんのブログに、とある記事が公開されました。コレを読んで私は、推しくんに底知れない恐怖と興味を抱きました。とりあえず写真を見てください。
Tシャツ。
アルプスの少女ハイジのTシャツを着ています。
ネタとして非常においしい。間違いなく、この打ち上げの席でもネタにされているはずです。
それなのに、ブログではTシャツの柄に一言も触れていないのです。
平均的なハタチ前後の男子であれば、ウケ狙いでこのTシャツを着て、「今日のTシャツはこれ!イカしてるでしょ。笑」とか「他のメンバーにめっちゃイジられた。解せぬ(-_-)」とか言いそうなものを、完全にスルー。
彼にとっては日常で、ボーダーのTシャツを着る感覚でこのハイジ柄を着たのだろうか?ーーーそんなはずはない、誰しもこれはネタTシャツだと思うだろう。セルフツッコミをあえて封印して読者にツッコませるという、うすた京介のようなセンスの持ち主なのかもしれない、いやそこまで考えているように見えないーーー
私は、推しくんという男の子は何を考えて生きているんだろう?と、「推しくんのパーソナリティ」に一気に興味を持ちました。
「白石くんをやっている子」を「推しくん」と認識した瞬間で、間違いなくこれが推すきっかけでした。