ゆるく推す

いのちだいじに

パンフレットを眺めながら安西くんの舞台を振り返る

安西くんグッズを整理しながら、パンフレットの表紙で舞台の雰囲気って大体分かるなぁ~と思いまして、眺めながら振り返ってみようと思います。サクサクいくつもりが、思ったより長くなってしまいました。

2017/11 2017年下期途中まで更新

2020/01 2019年下期まで更新

 

 

テニミュ前:円盤をください

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私は安西くんをテニミュで知ったので、全部生では観てません!!ので短めに。

以下すべて、写真の左から順番です。

 

1.コーパス・クリスティ 聖骸

安西くん初舞台!*1キリスト教がテーマなので聖書っぽい。円盤出てないんですよね~…

 

2.WBB vol.4 『川崎ガリバー』

パンフはとてもシックなのですが、時代劇SFコメディといった感じ。有難くも円盤が出ており、10代のぴちぴちの安西くんを堪能しました。この作品はとにかくさとちゃんのクズっぷりと男らしさが良かったです。

 

3.合唱ブラボー!~ブラボー大作戦~

パンフのとおりきらきらのかわいらしい作品でした~!サンキュー円盤!!

クライマックスの合唱曲「COSMOS」、私の時代には無くて…。素敵な曲ですね。*2

弟キャラだった安西くんの「兄貴」も「にいちゃん」も劇薬でしかなかった。校内放送のDJ姿がとにかくカワイイ。そしてこれが和田まーしーとの出会いでしたね。バクステかわいい無双開幕!

 

4.エドワード二世

これパンフなのかなぁ…?違う気がする…。でも買っちゃった。パンフ読んでるだけで面白そうなんですよ~~今なら絶対行ってた……円盤ください…

ちなみに、のちの「アルカディア」出演のきっかけらしいです。ひとつひとつの仕事が次の仕事に繋がっているんだと実感しますね…。

 

テニミュ:安西くんとの出会い

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1.ミュージカル『テニスの王子様』青学VS四天宝寺

出ました安西くんと出会った作品~!!といっても、この時はまだ落ちなかったんですが*3、群舞では推しくん演じる白石くんに目が行きました。丁寧で振付どおりっぽいダンスが白石くんらしいなぁと思って。

テニミュ2ndのパンフはアニメ絵からシルエットと移り変わった時期で、四天のチームカラーである黄色と緑が鮮やかです。

 

2.ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学VS立海

ほんとはこの前にテニミュ春の大運動会があるんですが、パンフはないので割愛。今思うとよくチケット取れたな!?無欲の勝利か。テニミュ2nd集大成、全国大会決勝ということで、3時間40分におよびました。2つに分けてくれ~!

安西くんを推し始めて最初の観劇だったので、いい倍率の双眼鏡を買った覚えがあります。*4推しくん定点カメラすごい楽しかった…けど、全体も観たいから複数回観られるときしか出来ない…と学びました。

安西くんの白石、四天公演のときより歌が良くなっててビックリしたっけな。そしてとにかくパーカスの四天ちゃんがかわいすぎた。ライブビューイングなるものに初めて行ったのもこの公演でした。*5

 

3.ミュージカル『テニスの王子様』コンサートDream Live2014

安西くんが出た最初で最後のドリライ!パンフがまぁデカいデカい。手に持って帰りました、えぇ。でもホロがキラッキラでかわいくて眺めてるだけでテンション上がる。

当時まだ遠征はちょっと…だったので、神戸は行かずにたまアリだけ全通しました。もう~~~楽しかった~~~!!!立ちっぱなしのペンラ振りっぱなしの歓声上げまくり(全部一人観戦)で、身体ボロボロになって、マチソワ間は近くのてもみんに駆け込むんだのも、今となってはいい思い出です。

 

テニミュ後〜2015年上期:安西くんの演技が好きになる

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 1.聖☆明治座・るの祭典~あんまりカブると怒られちゃうよ~

テニミュではまったものの、「安西くん」が好きなのか「安西くんの白石」が好きなのか分からなかった私。この作品でハッキリすると思いながら観に行き、結果、「安西くん自身が好きだ」と確信して帰ることになります。みねくんと目薬屋フェスで踊り狂い、ズンドコ節をドヤ顔で歌い、エチュードで微妙な空気を作り出し、それでも石田三成は秀吉のことを本当に尊敬している不器用な人なんだと思わせてくれたのでした。

年末るひまのパンフ、明治座らしくフォーマルだし1人1Pどどんと写真が載ってるんですが、終盤の各キャスト直筆お題で安西くんの字がヘタすぎて絶句した。*6

 

2.心霊探偵八雲 祈りの柩

パンフのとおりとても美しくて悲しい物語でした。小説の舞台化を観たのはこれが初めてだったのですが、視覚的な答えが無い2.5ということで、アニメや漫画の舞台化よりも自由度が高いのかな?という感想。

安西くんはですね~~とっても可愛かったしとってもかわいそうだった……観劇してからチケットを増やしたのもこれが初めて。今から思えばまだまだな所もあったんですけれど、安西くんの、演じたキャラのそれまでとそれからが見えてくるような説得力のある演技に惚れ込んだんです。安西くんが好きだと自覚したのがる典で、安西くんの演技が好きだと自覚したのはこの作品でした。

 

3.ドン・ドラキュラ

パンフはどシリアスですが、ハートフルコメディでした。安西くんと矢田ちゃんが共演ということで観に行ったんですが、安西くんはいなくてもいいような役で、周囲の観劇マナーも悪くて、あまりいい思い出がありません。作品自体はよくまとまってて面白かったんですけどね…。

ただ、この舞台の宣伝のために矢田ちゃんとやったアメスタが超ウルトラスーパーデラックスかわいかった!!!安西くんの全力紙芝居が見られるのはアメスタだけ!!!

 

4.舞台『戦国無双関ヶ原の章 

 パンフのとおり、美しくも儚く散る桜のような戦国武将たち。めちゃめちゃ駆け足のストーリーでしたが、「桜のように散る幸村、太い幹として家を守る信之」という構図は分かりやすかった。

安西くんの初座長作品で、稽古に遅れて入ったこともあり、それまでは稽古中も更新のあったブログがぱったり途絶え、がしょブラぶり共演のまーしーが推しくんの様子をツイートしてくれるほど。かなり追い詰められていたんじゃないかなぁと思います。

座長として真ん中に立つ安西くん、本当にかっこよかった。散る桜を眺める幸村、本当に美しかった。いつかまた、真田幸村を演じる安西くんが観たいです。

 

5.滝口炎上

2度目のるひまさん。パンフのように清く正しくでも庶民的なたっきー家光と、それに相対する悪の結社・安西くん天草四郎の勧善懲悪。笑いあり涙ありのテンプレのようであり、ハムレットパロでもあり、またきれいごとでは終わらせない、味のある大衆演劇でした。

それにしても!!!推しが!!!天草四郎ですよ!?!?!?いやホンッマありがとうねるひまさん…素敵なお衣装ありがとう…観劇した同担がことごとく「四郎様ぁ~;;;」と改宗していくのが面白かったです。悪に徹する安西くん、薄ら寒くて良かったな……

 

2015年下期:いろんな安西くんを楽しむ

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1.舞台『K』第二章-AROUSAL OF KING-

 大人気アニメK!パンフもK!アニメ一期1話で振り落とされて以来、安西くん目当てに観に行ったわけですが、末満さんの演出とKの魅力にとりつかれ、気が付いたら初めての大阪遠征をキメてました。

世界観の説明に始まり、一章のダイジェストで流れをつかみ、二章本編もクライマックスが分かりやすく、EDのゴージャスさがKにぴったりマッチ。これぞ2.5次元!というお手本のような舞台だと思いました。

安西くん猿比古はね~後日のリリイベで本人も言ってましたが、すごく気持ち悪かった!!でも、この上なく顔を歪めて悪態ついてるのにかわいくてかっこよくてきれいで、なんというかガラスの十代。ダンス全景で収録されていなかったのが本当に残念。*7

 

2.武士白虎 もののふ白き虎

戦国無双のパンフと似てますが、テーマが似ているからかもしれないですね。桜のように散っていった白虎隊の少年たちと、散れなかった安西くん演じる貞吉。貞吉の語る少年たち(特に悌次郎)は一人ひとりがきらきら輝いていて、それは貞吉の想い出の中の彼らだから。最後に長年の後悔の念から開放されて、彼らに混じって十の掟を唱える貞吉は、涙なしには観られませんでした。

横浜流星くんとのW主演の今作、きらきら光る誰もが憧れる流星くんの悌次郎と、泥臭くてでも人の心を掴んでゆく安西くんの貞吉は、本当にベストバランスでした。

願わくば、悌次郎視点の「もののふ白き虎」が観たいなぁ。彼には貞吉がどう映っていたんだろう。

 

3.晦日明治座納め・る祭

 3度目のるひまさん。2015年の安西くんの集大成みたいな役でした。パンフは相変わらずフォーマルな感じで、蝦夷と朝廷がテーマなのでエキゾチックですかね。

物語としては、怪力を持つ蝦夷アテルイと人の心が聞こえる朝廷の坂上田村麻呂という2人の「怪獣」が、力を持つ苦しみという共通点から心を通わせながらも、それぞれの望む道を進む…という話。バッドエンドかハッピーエンドかは、観る人によって違うと思います。私はとても好きな話でした。本筋はこのようにシリアスですけど、めちゃめちゃギャグ入ってますからね!

 

2016年上期:成長を見守る幸せ

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1.僕のリヴァ・る

4度目のるひまさん。「兄弟」をテーマにした3つのオムニバスで、センターステージ。パンフ同様白い枠だけのとてもシンプルなセットと、4人だけの役者に、音楽と光とが合わさって、舞台というのは総合芸術なんだな、役者も舞台上のいち装置なんだなと実感しました。

安西くんがこの舞台の中で、「自然な演技」をどんどん身に付けていくのが分かって、通うのが楽しかった。いい意味で力が抜けていって、千秋楽は本当に一番よくて……。この作品は個人的に、かなりのターニングポイントだと思っています。

 

2.アルカディア

のちに出演する「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」と同じ制作・脚本です。パンフのような美しい庭にまつわる、19世紀イギリスと現代とで同じ屋敷を舞台にしたちっぽけで壮大な物語。客席は19世紀イギリスで起こったことを知りながら現代の研究者たちの四苦八苦を面白く眺める、それこそ世界の創造主のような視点を楽しめる。トム・ストッパードの傑作戯曲というのも納得の、素晴らしい演劇体験でした。

そうそうたるメンバーの一員として役割を全うする安西くんは、いつもカーテンコールで充実した笑顔を見せてくれて、この現場を心から楽しんでいるのだと感じました。中性的な役だったからか、時々周囲から「この子男の子なんだ…」みたいな声が聞こえてきて面白かったです。

 

3.Sin of Sleeping Snow

もののふ白き虎」演出西田さんの舞台で、推しくんは主演の鈴木拡樹くん演じる山県昌景と対になる武田勝頼を演じました。

パンフの雪がすこし溶けてにじんだような加工がまぁ~きれいで!!安西くんのビジュアルもまぁ~きれいで!!武田勝頼というと、バカ息子だったり偉大な父と比べられてかわいそうだったりというのが従来のイメージだと思うのですが、この作品では「ある程度の才能はあるしやる気もあるけど、武将になる器がない」人物で新鮮でした。慕われる人柄と、「でもこの人は武将として大成しないだろうな」と思わせる何かがあって、安西くんの作り上げた勝頼がどうしようもなくいとおしい。悲しい結末しかないことは分かっているけれど、この作品の勝頼のその後を見届けたいです。

 

2016年下期:スーパー欝タイム

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1.K -Lost Small World-

 大人気アニメKのスピンオフ小説の舞台化で、安西くんは二章に引き続き猿比古を演じました。パンフの色きれいですよね~…これくらい美しくて儚い一瞬を共有した猿比古と美咲の、出会いと別れをこの上なく丁寧に描いています。

もうね~~植ちゃんの美咲と安西くんの猿比古がね……2人が惹かれあうのも分かるし、2人がこじれるのも分かるし、2人が決別するのも分かる……全て必然で、決別する運命が悲しくてしかたないし、だからこそ2人が通じ合っていた一瞬がきらきら輝いてしかたない。アニメ二期を知っていれば耐えられるけど、ロスモワしかなかったらほんとにつらい。でもこのとてつもないつらさを一番感じていたのは植ちゃんと推しくんでしょう…。ここまでのものにしてくれてありがとう。感謝しかねぇや。

自然な演技を身に付けた安西くんの久しぶりの2.5次元は、とてつもない破壊力でした。キャラクターそのもの。小説を読みながらときどき分からなかった猿比古の心情が、安西くんの身体を通すと手に取るように分かりました。声のトーンや口調、まとう雰囲気で、猿比古が今話している相手への心の開き具合が分かったのも凄かった。

 

2.CATP×DDD 『喜びの歌』

「僕のリヴァ・る」演出のスズカツさんと再び。なんとパンフレットがクリアファイルに紙INというスタイルでした。きれいな厚紙に印刷された推しというのもオツなものです。

3人の会話劇で、近未来SFのような「欲」が去勢されきった世界でかつて反乱分子だった男たちと謎の青年の物語。安西くんは謎の青年イケダで、何言ってもネタバレになるからアレなんですけど、洋楽の歌詞を激高しながら叫ぶ推しサイコーでした。

これもまたつらい系の話でして…ロスモワからつらい話が続くなぁなんて思っていたら、まだ上があったよ↓

 

3.幽霊

「喜びの歌」と同じ制作で、ヘンリック・イプセンによる古典の翻訳戯曲。生きることは前世の償いとされていた時代のノルウェーのとある屋敷の出来事で、舞台はずっと屋敷の一室、時間もたった1日を描いているのに、人間の善悪、因習、因果応報ーーーさまざまな心のゆらぎを受け取り、結末はスーパー欝。5人しか出ていないのに、10人出ていたんじゃないかと思うほど、人間の裏と表、本音と建前が混在した舞台でした。パンフレットからは、我々は人間の片方しか見えていないというメッセージを感じます。

安西くんは主演の朝海ひかるさん演じるアルヴィング夫人の一人息子オスヴァルを演じました。病を抱えた放蕩息子で、彼は夫人にとてつもない頼みごとをします。とても重要な役で、初めて観劇したときは推しくんの演技に圧倒されてリアルに腰が抜けて、終演後にしばらく立ち上がれませんでした。あと、お洋服がめちゃめちゃかっこよかった……(お洋服て)

 

2017年上期:理性的な演技に感服

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1. 幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~

安西くんが!世田パブで!単独主演!(ドンドコドコドコ)昭和のチョーク工場がひとりの知的障害をもつ少女を雇用することにまつわる、パンフそのままとても優しい物語。理想と現実がものすごいバランスで渾然一体となった、繊細な舞台でした。

この舞台では安西くんが工場の専務として主演をつとめたのですが、演技が何というか、とっても理性的だったんですね。専務の一挙手一投足が、せりふが、ものすごく自然なんですけれど、それは今日安西くんが調子がいいからではなくて、安西くんの確かな技術に裏打ちされているんだと思ったんです。

私が気付いていなかっただけでずっとそうだったのかもしれないですが、この作品で安西くんの演技が一段高いところに上ったと感じました。

 

2.スーツの男たち

「喜びの歌」「幽霊」と同じ制作で、ジェイソン・ミリガンによるマフィア三部作の1つ。ボビーとマックス、2人のマフィアはボスの指令の仕事をしくじり、謝罪するために遠路はるばるボスの自宅へ向かうというロードムービー的な構成なのですが、キャラクターの関係性がどんどん変わっていき、思いもよらない結末を迎えます。パンフはポップな感じだし、HPでもドタバタって書いてあったから油断してたら、とんでもない欝だった。

3人劇なのですが、大部分が章平くんボビーと安西くんマックスの会話劇で、2人の掛け合いが今そこでリアルに行われているかのようでした。そしてね~~仕立ての良いスーツを着てるんだこれが!!!かっこいいんだ!!!スーツ脱いでベストになったときは死ぬかと思った!!!あまりにかっこいい推しを観ると心臓が止まるね!!!

脚本がほんとにムダがなくて、分かりにくいのに分かりやすくて(伝われ)、三部作の他も推しくん出なくても観たいな~。(「ぼくの友達」は見ました)

 

3.男水!

2月に地上波ドラマだった作品の舞台版です。ドラマの続きかと思いきや9割同じ時間軸だったのにはビビりましたが、全く同じ話というわけではなく、ドラマが主人公の成長に的を絞っていたところを舞台では他のキャラのバックボーンや成長も加味していて、両方やる意味があって良かったです。パンフ見てくださいよこれ、クリアなんです!本編に沿ったとってもさわやかなパンフ。

当初、なぜ泳げない安西くんにこの話が…と思っていたのですが、とある記事で「安西くんの演技ならば圧倒的な強さに説得力が出ると考えた」というPの言葉を見て、うれしかったです。*8

あとはロスモワ以降安西くんの舞台がパンフしかなくてお布施のしようがなかったので、いっぱいグッズ出てお金使えて財布が喜んでました。

 

2017年下期:がんばれ安西くん

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1.SHATNER of WONDER #6 「遠い夏のゴッホ

初シャトナーさん。恋人より1年早く羽化してしまったセミが、冬を越えて恋人に会いに行く話です。パンフの安西くん、観る前は羽化する前かと思っていたのですが、観終わった今は必死に冬と寿命と戦っているのかなと思います。

ちっぽけな虫たちの世界の話かと想像していたんですが、そんな虫たちを観ながら、彼らと私たちと星と空をつくった大きな「何か」に思いを馳せずにはいられない、スケールの大きなお話でした。

安西くんは主演で、羽化してしまったゴッホが悩み、苦しみ、ボロボロになるあたりは真骨頂という感じでとても素晴らしかったのですが、致命的に笑いを取れてませんでした。安西くん…これまで笑いは勢いで何とかしてきたから…。お客さんから笑いを取るのもまたひとつの技術。本人が一番よく分かっていると思いますが、がんばれ!

 

2.四月は君の嘘

パンフレットは四月の桜。安西くん演じる天才ピアニスト中学生、有馬公生が母親の死をトラウマにピアノが弾けなくなり、出会いがあり、また弾けるようになるまでの1年間を描いた2.5次元舞台でした。詳しくは別記事で書いております。

四月は君の嘘:原作と相容れなかった悲しみ - ゆるく推す

安西くんはさすがの座長ぶりで、安定して舞台の屋台骨となっていたように思います。2.5次元はロスモワぶりですが、とても複雑で繊細な有馬公生くんの魅力を体現していました。それにしても安西くんの制服姿、いつまで観られるのかなぁ…。

 

3.ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

菅田くん斗真くんのW主演で話題となった本作、パンフレットもドドンとお二人。「ハムレット」で急に出てきて死にざまさえ描かれず死ぬロズとギルの2人に着目した、「アルカディア」と同じトム・ストッパードの戯曲です。謎めいた戯曲をそのままに再現する小川さんの演出で、考察厨の私大満足の舞台でした。詳しくはこちら↓

ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ:舞台裏には何もない - ゆるく推す

安西くんはオフィーリアとホレーシオの2役を演じ、出番は合計15分*9くらいでしたが、サッと出てパッと仕事してスッと捌ける姿を観るのもまた良きですね。この舞台のシメはハムレットと同じくホレーシオであり、安西くんが古典戯曲らしく朗々と語りながら幕を下ろすさまは、このための配役だったんだと感じられ…観ていて感無量でした。

 

4.ゆく年く・る年冬の陣

るひま年末シリーズのパンフレットは、いつもテーマカラーに金の箔押しなんですね…今気付いた。もうちょっと中身に読み物が多いとなお嬉しい。*10

感想でも書きましたが、主役である伊達藩が冬の陣では中心にいないので、分かりづらかったです。戦国時代の終わりを客観的視点から描きたかったからだと思うので、致し方ないのですが…。

ゆく年く・る年冬の陣:死にざまから生きざまへ、価値観の変遷 - ゆるく推す

安西くんは年末シリーズで初のW主演ということで、1部のお芝居も出番が多く2部ユニットもかけもちで*11すごく頑張っていました。2019年のる変を観た今思い返すと、る年は本当にギリギリの状態だったんだろうと思います…。開幕すぐの体操服、W座長がゲネだと半ズボンなのに公演では長ズボンになっていた理由が「殺陣で足がアザだらけで笑えないから」って聞いて泣いた。

 

2018年上期:仕事がなかった

なんとこの半年は舞台のお仕事ありませんでした!!*12今になって思うと2018年11月に事務所を退所したからまぁ分かるんですが、当時はただただ不安でしたね…たまたま自分がプライベート忙しい時期だったので現場が無くてもそんなに辛くはなかったですが、下期の舞台が発表されるまでは本当に不安でした。

 

2018年下期:西田さんと吉谷さんありがとう

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そんな上期を経てのお仕事は、これまでたくさんお世話になったお二方のオリジナル作品でした。

 

1.野球~飛行機雲のホームラン~

青空、雲、飛行機雲。ありがちなパンフレットですが、舞台を観た後だと彼らが観ていた景色だ…と泣けてきます。なにより、パンフレットのような青空を自然と想起させるキャストたちの演技と演出が素晴らしかった。あとは、サンシャイン劇場なのに野球場にいるかと思うほどリアルな野球観戦で、本当に新しい演劇体験でした。

7/27 舞台「野球」飛行機雲のホームラン - ゆるく推す

安西くんの演じた穂積はあまりに自然体で、演技なんてしていないんじゃないかと思うほどでしたが、当然ながら安西くん自身とは全然違うので、わけが分からないぜ!

 

2.RE:VOLVER

暗闇、銃創、近未来。パンフレットから受け取る情報そのままの、近未来SFでした。吉谷さんのオリジナル作品を拝見するのは初めてだったのですが、1人1人のキャラクターが魅力的で、不要なシーンやキャラもなく、大変観やすく何ならスピンオフが観たいと思わされました。良い意味で、1クールアニメの劇場版総集編という感じ。

そんな中で安西くんの演じた阿羅来は、一番本心が良く分からないキャラだったかな。彼が本音を話したシーンはあったかなというくらい、記憶喪失(を装う)前も後も嘘で塗り固められていて、掴みきれなかったです。

 

2019年上期:底が知れない

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1.Phantom Words

パンフレット、今観ると舞台から受け取った不穏さそのものだな〜!黒い雲を切り裂く稲妻、そういう場面転換が多かったですね。

西田さんによる解釈の、「項羽と劉邦」。2次元的なキャラ付けで全キャラ魅力的で、項羽と劉邦の出会い・劉邦が沛を治めるまでが描かれました。キャラと題材は良かったんですが、全編通じたメッセージというか、黄石公を巡る大枠がよく理解できず、私的には不完全燃焼です。円盤で色々確認したい。

安西くんは蕭何という劉邦の右腕となっていく人物を演じ、コメディもシリアスも殺陣もダンス(?)もあり、盛り沢山でした!ひょっとして黒幕なのかも?という締めで、続編があるのかな?かな?得体が知れないけど憎めない、不思議なバランスの役でした。

 

2.COCOON 月の翳り星ひとつ

パンフレットね〜、画像だと分かりにくいんですが、めっちゃ分厚いしめっちゃ凝ってるんですよ…配役さえネタバレ禁止だから買った時には注意文*13の帯が巻かれてた。

ちょっとした小説も入っていてそれを読んだあと星ひとつ観るとアンジェリコ様の手元を見て泣けるというギミックもありました。

とにかく安西くん演じるアンジェリコに胸を抉られ、蕭何の得体の知れなさと比べると、あまりにも人間らしい人だった(吸血鬼だけど)。構造的にロスモワを想起したんですが、あっちはひと時は通じ合えてたし別離の後に和解もするけど、ラファエロとアンジェリコは通じ合ってた時も無ければ*14別離の先に和解も無いので、ひたすらつらさを楽しむ感じでした。繁忙期終わったら円盤観てちゃんと感想書こう…

 

2019年下期:色んな芝居が見れて楽しい

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1.絢爛とか爛漫とか

パンフレットのこの、ノスタルジックな感じそのままに、西洋化する日本の文士たちの話。洋装と和装半々で、舞台セットも美しい日本の四季を思わせ、照明を駆使して空気すらその季節を思わせる…いや〜素晴らしい演出でした。詳しくは感想記事にて。

絢爛とか爛漫とか:虚構と現実のはざまで - ゆるく推す

絢爛とか爛漫とかマシュマロとかダイマとか - ゆるく推す

安西くんは4人の中心にいる青年で、誰よりも文学を愛し、愛されたいと思っている。文才ある者が文士を辞めて実業家になることを許せないほどひたむきに文学に向かい合い、そんな彼の葛藤と解放を見届けました。この葛藤と解放をこれからも繰り返して行くんだろうなと、4人はこの世のどこかにいるんじゃないかと思うほどリアルな感情のやりとりが舞台上でなされ、演劇を好きで良かった〜!と清々しい気持ちで帰れる素敵な舞台でした。

 

2.崩壊シリーズ「派」

パンフレットはシックに弁護士と検事を象徴してますが、中身はドタバタコメディ。とある劇団が、日本の司法制度が出来たばかりの頃の殺人事件の演劇を真面目にやろうとするのですが、メンバーが個性的で失敗ばかりで全く上手くいかず、最後にはセットもブチ壊れます。め〜〜っちゃ楽しかった!!感想はこちら↓

~崩壊シリーズ~『派』:何も残らないという価値 - ゆるく推す

安西くんはゲストキャラでガチ恋アイドルオタクの青年で、演技はてんで棒読みだしセリフも全然思い出せないっていうダメな子。安西くん比で笑いが取れるようになっていて、ヒャー成長してる〜!と感激でした。

 

3.明治座の変 麒麟にの・る

恒例の箔押しパンフレット。水色に金ってかわいい〜!麒麟もかわいい!今回ショッピングバッグも使いやすい柄で重宝してます。*15

明智光秀織田信長を討つ本能寺の変を、斬新なIFで再構成した本作。最終的には史実どおりとなるものの、こうも違った印象に出来るのかと驚きました。詳しくは感想にて。

明治座の変~麒麟にの・る~:道迷う時、星を探そう - ゆるく推す

安西くんはる年ぶりの出演かつ再度W主演ということで、るひまさん本当にありがとう…もう年末シリーズで見られないかと思ってた…安定感あるお芝居で、座組のバランスに凄く気を遣っているように見えました。2部でもはっちゃけてたけど安心して観ることができ、2年前からの成長を感じました。

 

終わりに

(2017/11)

こんなところかな。2017年下期はまだ続いているので、後から付け足すかもしれません。こうしてパンフを観ながら振り返ると、安西くんに色んな劇場に、色んな世界に連れて行ってもらったんだなぁと思います。

そしてまた、自分がどんどん安西くんの演技に魅了されていったんだというのも気付いたところです。毎回、今回の安西くんはこういう感じかな~と期待して観に行って、それ以上のものを舞台上から返してくれる。だから安西くんを追うことをやめられません。

これからも、気に入った舞台には通ってそうでなければ1~2回というゆるいスタンスで推していきます。

(2020/01)

付け足しました〜!

こうして俯瞰的に思い返すと安西くんもどんどん進化してるんだな〜と思うのですが、ひとつひとつを追っているときには、毎回期待を超えてこられてビックリしてるんですよね…

舞台のお仕事が無い時期もあり、推しを増やしてもいいやという気持ちで色んな舞台を観に行ってますが、結局推しは安西くんだけのままファン6年目に突入します。相変わらずゆるいスタンスで推していこ〜。またパンフレットが溜まってきたら書きたいです。

なお、パンフレットの画像は自由に使って頂いて構いませんので、同担さんの振り返りも聞いてみたいです!ぜひぜひ!

 

*1:厳密には高校時代から舞台に出ていますが、事務所に所属してからという意味で…

*2:君も星だよ ――合唱曲《COSMOS》に込めたメッセージ 第1回

*3:きっかけはTシャツの柄 - ゆるく推す

*4:今でも愛用中

*5:安西くんGMKKのコーレス間違えまくってて映画館で笑った思い出

*6:字を見る機会があまりなかった

*7:猿比古っぽいダンスというと、ダルそうに踊るのかな~と思いきやキレッキレで、それでもちゃんと猿比古で、目からウロコだった

*8:まぁでも泳げないのは決まってから発覚したことのようですが

*9:感想記事では体感5分て書いたけど、冷静に思い返すと15分はあったかと

*10:る変は読み物多くてよかった!

*11:納祭で全ユニットかけもち大山のまさしくん、ユニットやりながらMCやった三上のまさしくんはスゴイ…

*12:リリイベとかるひま上映会はあったけど。

*13:会場内で周囲に見えるように開かないで下さい、とか

*14:少しはあったのかな?でもラファエロからアンジェリコへの感情って感じなかったんだよなぁ

*15:るひまのバッグを普段使いする女