リリイベで垣間見る、推しくんの仕事観
こんばんは~今日は東京に住み始めて一番の雪の日です。昨日は舞台「四月は君の嘘」円盤リリイベでした!昨日が雪じゃなくて良かった~!!リリイベは、数少ない推しくん自身の言葉を聞く機会なので大好きです。割とそのときどきの推しくんの思うことが語られるので、過去の他作品での発言も思い出しながら、垣間見える推しくんの仕事観を推測してみたいと思います。
稽古場での居方
初めて推しくんが稽古場でどんなことを意識しているのかが聞けたのは、2016年1月の舞台K第二章リリイベだったような。
推しくんは猿比古役で、鎌本役のまっちゃんが教えてくれました。
松崎「俺印象に残ってんのはさ、
猿比古に関係ない宗像と淡島のシーンも
遠くからジーッと見てるんだよね。まじめ」
推し「僕は第二章からの参加なので、自分と人との関係性を考えるよりもまず、
周りの人同士の関係性を見てからどう入るか考えました」
松崎「あとは、明らかに台本読んで分かってるのにあえて聞いてくることあるよね」
推し「人見知りなので、話すきっかけとしてどう考えても答え分かってるけど
『ここって…』って聞きに行きます」
人気作品の人気キャラを二代目として演じる大変さは、テニミュでも経験していたでしょうが、先代から4年近くインターバルのあったテニミュと1年しかなかったKステだと、Kステの方がプレッシャーがあったと思います。
そういった現場で、まず周りの雰囲気を掴んでからそこに自分を合わせに行くとか、話すきっかけを作るとか、なんかもう部署異動したてのサラリーマンかのような堅実な人間関係構築術が、とても意外でした。(失礼)もっとゴーイングマイウェイな性格だと当時思っていたんです…。
リリイベでも他キャストさんにおいしくいじってもらったり*1、天然エピソードを暴露されていたり*2、唐突に松田凌くんのご人徳を褒めるなど、推しくんの持ち味がこれ以上出ないってくらい搾り出されたイベントでハチャメチャに楽しかったです!!
2.5次元の難しさ
割とインタビューでは「2.5次元も一般舞台もやることは同じ、どちらも出来る役者でいたい」と答えていた推しくんが、2.5次元ならではの難しさを吐露したのが、2017年3月のこれまた舞台K-lost small world-のリリイベでした。
Q.伏見猿比古を演じる難しさは?
推し「伏見に限らず、原作があるキャラをやるときの難しさがあって、
『塩梅』が難しかったです。
自分を出しすぎると、お客さんからは
『お前じゃなくてキャラを観に来たんだ』と思われるし、
ただのモノマネになると、
『お前じゃなくてもいいじゃん』ということになるので」
いや~~~~……怖いくらい分かってる……見透かされてる……
そうなんですよね~キャラを守っていてくれれば、多少解釈が違っても「それがあなたの解釈なんだね」と受け入れられるんですけど、キャラが絶対にしないようなことをされると許しがたい。でも、漫画やアニメをそのままコピーされてもつまらなくて、その人なりにキャラを料理してほしい。
そんな注文の多い料理店みたいなおたくの複雑な心境を、あまりに的確に認識されていて驚きました。推しくん、テニミュ以降2.5次元舞台は年に1~2回とそんなに多くないのですが、その中でもきっちりと持論があるんだなぁ。
ロスモワリリイベは、まだまだ語りますが、うえちゃんと林Pと3人だけだったこともあり深い話が沢山聞けてすごく興味深かったです。
ロスモワリリイベin京都
— 植田圭輔 (@uechan_0905) 2017年3月4日
無事に終了しました!
たくさんの方が来てくださいました。本当にありがとうございます。。
この人はやっぱり最高だわ。
さっ、これから東京に戻って、東京でもう一本イベント!
Kにロスモワに八田ちゃんに浸る1日。幸せです。 pic.twitter.com/NuiroSjIbX
座長として:本役とアンサンブルの垣根
ロスモワのリリイベでもうひとつへぇ~と思ったのが、この作品ではうえちゃんとダブル座長で、その座長としてのあり方でした。うえちゃんは前のお仕事があり、稽古に遅れて参加で、それまでは推しくんが座長としてリードしていたようでその話が聞けました。
Q.座長としてどんなことをしたか
植田「これはもう…推しが稽古場の雰囲気を作ってくれていたから、
俺はそれに有難くのっかりました。
メインキャストもアンサンブルも一緒にやる雰囲気を」
推し 「メインキャストとアンサンブルって、
『メインは偉い』とか『アンサンブルは控えめ』って空気が
出来ちゃう時があるけど、それって違うと思っていて…
メインキャストもアンサンブルも同じ立場で作品に取り組んだら
凄いことになると常々思っていて、今回そうしました」
これに関しては、演出家の末満さんやうえちゃんをはじめとする共演者も同じ考え方だから出来たのだと思いますし、アンサンブルが目立ちすぎて作品が壊れてしまうこともあるとは思います。
ただ、推しくんがそれまでの役者人生で変えたいと思っていたことを、座長として変えられる立場になったんだと…ただ担ぎ上げられる座長ではなく、「こういう座組にしたい」という指針を持って実行できる座長になったんだということが純粋に嬉しい。
これも含めて、Kステって座組の雰囲気がいいんだなぁと観劇して思うので、いい現場なんでしょうね。*3
座長として:座組の雰囲気づくり
昨日の君嘘リリイベでは、こちらも出演者3人のアットホームな現場で、楽しそうでありながら本音に近い真面目な話も聞けて楽しかったです!!
間も無く1月26日(金)発売・舞台「四月は君の嘘」『DVD&Blu-ray発売記念トーク&ハイタッチ会』にご来場頂いた皆さま、ありがとうございました✨🎹
— 舞台「四月は君の嘘」 (@kimiuso_stage) 2018年1月21日
本日のお写真をお届け🌸https://t.co/UelB6YkKaU#舞台君嘘 pic.twitter.com/G6I0j1gH0Z
こちらでも座組の雰囲気づくりを行っていたことが知れました。
Q.お互いの印象?みたいな流れ
横井「記者会見が初めましてで、その次は本読みだった。
そこで推しの本読み見て、すごいなピッタリだなって思った」
和田「え、待って!こいつ本読みメッチャふざけてたで!
こいつの『キェーッ』てセリフの後に俺のセリフあるのに、こいつ『キェーッ』やめへんから、
俺机の下でこいつバシバシ叩いてん」
横井「そんなだったの!?気づかなかった~」
推し「でも俺わざとやったの!最初の顔合わせと本読みで座組の雰囲気が決まると思ってるのね。
だから、みんながこの現場では何やってもいいんだなって
雰囲気になって欲しくて…」
やり方はともかく(こら)*4チャレンジしやすい現場にしたかったことは伝わりました。似たようなことを年末のる年祭への意気込みでも語っていて、推しくんの中で「稽古場でやれるだけの可能性を試す」ことがとても重要なんだろうなと思います。
座長経験が浅い頃には「支えられてやれました、皆のお陰です」というような発言が多かったことを思うと、数々の座長経験から、「前に立つのがやっと」という状態から「先を行って振り返る余裕がある」ところに進化しているんだなぁと…たかだか2年くらいの間にどんどん成長する推しくんに感無量です。
ファンの人生の中の自分
推しくんはまた、君嘘のリリイベでこんなことも言っていました。
人生はひとつのキャリーバッグに荷物を詰めていくんだとすると、
何かを詰めようとすると何かを捨てなきゃいけない。
その選択の繰り返しだと思うんですね。
推しくんがいいなと思うところのひとつが、舞台を観に来ている客が「他の用事を捨てて来ている」とわかってるところです。
2017年6月の男水イベントでもこういう発言がありました。
人が唯一平等に与えられたのは時間だと思います。
その時間を、男水に捧げて下さってありがとうございます。
推しくんは悟りでも開いたのかな?と当時思ったのですが、私の理解が足りていなかったです。推しくんが、私たち観客の時間を「とても貴重なもの」として扱ってくれていたんだなと今なら分かります。
ファンなら自分を優先して当然、ではなく、ファンにはファンの人生があってさまざまな選択肢がある中で自分を優先してくれた、と考えてくれる推しくん、マジ推せすぎてもう推すところが残っていない(?)
改めてこの人についていこうと思いました。
最後に、これまた君嘘リリイベで推しくんが言ってくれたこと。
これから先の人生、僕もみなさんも試練にぶつかるときがありますが、
かをりの『君は君だよ』じゃないですが、
あなたはあなたの人生を自分の思うように進んでください。
リリイベに言ってまさか自分の人生にエール送られるとは思わなかった。基本ファン置き去りで爆走するのに、急に振り返って松岡修三ばりに応援してきやがる。好き!!!!推しくんこれからもよろしく~!!!